ムクドリが巣を作る

ジャージャーという鳥のしわがれ声が、何日か前からときどき聞こえ、特に昨日から騒ぎ立てるというほどになっていたので何だろう、カケスかなと思っていたのだった。ところがお隣さんの戸袋に巣があるらしく、親鳥が餌を運んでいるのを見たという話をごみ捨てに行ったときに聞いた。
「ほらほら、あそこにいる鳥・・」と言われてみると、雀よりも大きい鳥が2羽(夫婦であろう)、付かず離れるず飛び交っている。ここは北斜面になっているので、お互いの家何軒かが見通せるようになっているが、最初に見つけた人は道路かららしい。
その家は私の家の南側にあり、庭に出るとその雨戸も戸袋も見えるので、盛んにしわがれ声を上げているとき急ぎ出てみると、我が家と並んだ東隣の家のテレビのアンテナに止まって、巣のあるらしい南隣の家の雨戸に向かってジャージャー鳴いている姿が何度か目撃できた。たしかに橙色の嘴と脚が特徴の、ムクドリである。お隣さんは息子さんたちが独立して家を離れているので、二階は普段は使わずに雨戸も閉め切ったままなのであった。ところが昨日、お世話をしにやってくる人が気を利かせて雨戸を開けて風を通そうとしたらしく、雨戸が開いている。それでムクドリとしては思いがけない事態が出来したわけで、大騒ぎしているらしいのである。お隣さんはこれまで気が付かなかったのである。
これらがはっきりするまでの経緯は省略するが、とにかく巣も雛も今のところは無事のようで、お隣さんもそれらが巣立つまで、その雨戸には近づかないようにすると言うことになったのであった。
雛や巣を守ろうとするときの親鳥の剣幕は相当なものだ。攻撃心も生じるらしく、我が頭上の屋根の上を音立てて、慌てて飛び去るものがいると思うとカラスだった。どうもムクドリが怒りをそちらに向けたのではないかと、その姿も見えたようなので、私はそう解釈したのだったが・・・
雛が無事に巣立つ日はいつだろう・・・と、見守っている家がこのあたりに何軒かあるわけだ。

カテゴリー: 日録 パーマリンク

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です