T温泉行き 26年目になりました。

お正月も七草となりましたが、明けましておめでとうございます。
今年もどうぞよろしくお願いします。
恒例の温泉行き、日本海側は大雪という情報で交通機関など心配していましたが、不思議にも豪雪地帯であるあちらは、むしろ雪は少なめでした。その代わり山陰や会津、また九州などの方が大変だったようですね。所にもよるのでしょうが、ちょっとした気象図や地形によって変るもののようです。とにかく今年はまだ一度も雪下ろしをしなかったと言ってましたし、2日は青空も覗いたりしました。雪が楽しみな私たちとしてはちょっと残念なくらいでしたが…。いつものことですが、大雪ではないと言っても一面の雪景色であるかの地から、トンネルを抜けるや太陽いっぱいのカラカラ天気であるこの地に帰ってくると、まさに夢の世界から帰ってきたような感覚になってしまい、しっとりとして雪と闘い、楽しんで暮らしているかの地が懐かしくなります。
でもこの七草の日、東京は初氷とか、あちらもその後雪が降り続いています。きっとこれからが雪も寒さも本番となることでしょう。
さてそのT温泉行きですが、はじめは10人を越える参加であったのに、間近になって体調を崩したりインフルになったりして結局6人というこれまでとしては一番少なくなってしまいました。子どもの頃や中学生時代に参加したことがあり、その後結婚して共働きでなかなか休暇が取れず、やっと互いに休暇が取れて楽しみにしていたカップルや双子の一家など、若いメンバーで賑やかになるところだったのに、いつもより静かで淋しいお正月となりました。
お料理は例年のように鴨鍋を初めとして岩魚を揚げたものを味噌仕立てにした鍋、自在鍋(いか、ホタテなどの海産鍋)を、また炭火で焼いた骨までぱりぱりの岩魚や鮎、刺身も虹鱒や紅鮭や手作りのコンニャクなど、そして天ぷらや酢の物、和え物なども地元の山菜やキノコを上手に調理したもので、味も姿も、そして器もだんだん洗練されてきてヘルシーで美味しくなり、元日に出るワッパに詰められたおせち料理は、いつものようにお昼用として部屋に持ち帰ることになります。元旦はお雑煮とアンコロ餅、お屠蘇としての日本酒をお銚子一本、これらで今年のお正月も満足です。
2日に行われる餅つきも例年通りに2臼、ご主人も杵を持ちます。これも前に書きましたので省略しますが、この餅つきの最中に到着する若いお客も今年は多いようで、この日に行われる古い古い常連さんたちの新年会のメンバーが(多分)しだいに減っていると思われるなかで、世代の交代もじわじわと行われていると思わずにいられません。26年目にもなった私たちのグループがそうである様に…(いつまで続くか実のところ分かりませんが)。
温泉での日々ですが、これも前にお話したとおりこのラジウム温泉の主浴場は人肌程度のぬる湯なので1時間でも2時間でも入っていられるので、日に何度も入ることになり、それでたいていは湯に浸かるか、それぞれ本を読むか、疲れて敷きっ放しの布団で寝るかですが、今回は昔取り寄せて少しやったもののそのままにしていた折り紙講座のテキストと折り紙を持っていき、それで蟹を折ることに挑戦しました。講座の基礎編で最後のほうにある蟹、つれづれに任せてその折方を習得しようと思ったのでした。ところが私よりもKさんが興味を示し、それにはまりこみ、全くの初心者なのにテキストをひっくり返しながら苦心惨憺、大晦日から元旦午前2時過ぎまで挑戦して、とうとう折り上げてしまいました。(どちらかといえば理科系に強い彼女は、集中力もまた人並み以上)。
それで元旦は、彼女を先導者としながら私を含めた何人かで蟹を折ることに挑戦、大小あわせて6匹の蟹が仕上がりは様々ながら何とか勢ぞろいしたという訳です。
これまで放置していた蟹を折るということを今年は温泉地でやろうと思っていたその時に、頂戴した原利代子さんの詩集『ラッキーガール』の中の一篇に蟹を折る話が出てきたのには驚きました。実はそのことを書こうと思ったのですが、あまりに長くなるので、その詩の紹介などは次回に回します。

カテゴリー: 北窓だより パーマリンク

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です