立春です

今日は立春。
まさに春は立ち上がってくるんですね。雲や霧なども立つといい、こんな場合の「立つ」は自然界の現象が上方に向って動きを示し、確実にくっきりと目に見える状態を言うのだそうですが、今年の春はとくに、きりっと立つことをせず、全くぐにゃぐにゃな感じです。
雪は、先日九州でもかなりの雪が降ったというのに、この辺はまだ初雪もありません(一度だけ微かに舞いましたけど)。鳥の水場も、昨日は凍りましたが今日は凍りませんでしたし、今年はそのほか一日だけしか凍らなかったのです。鳥たちは毎日水浴びに来ているようですが、このところ眺める時間がなく、でもこの間、ジョウビタキが訪れたのを目撃して胸を躍らせました。シジュウカラは名前どおりしじゅうやってきて、メジロも可愛いのですが、この羽に白い紋をつけた鳥に出会うと感動です。憧れのスターやタレントを一目見ようと押しかけ、ただ「見た」ということだけで感動する「追っかけ」の気持と同じなんだな、と苦笑してますけど。昔はもっといろいろな鳥が、10種類以上は来ていました。ジョウビタキ(これは渡り鳥なんです)もよく目にしましたけれど。
昔といってもウン十年前に初めて上京したのは2月でした。いわゆる先日雪も降った九州の地からでしたから、毎日が晴天つづき、南側だと一日中ぽかぽかの陽射しに満ちた日が続くことが不思議に感じられた事を思い出します。思えば遠くに来たもんだ、という感じにとらわれながら今日もまた雲一つない空を見上げています。
風は冷たく、まさに光の春です。

カテゴリー: 日録 パーマリンク

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です