初夏の台峯(様々な問題をかかえながら・・・)を歩く

熊本 本震から1カ月の今日、雨は九州から降り始めこちらも今晩から雨になりそうですが、
昨日の日曜日は爽やかな晴れの1日でした。
まだ暫くは強い振動が続くという 被災地を思いやりつつも台峯歩きを楽しんできました。
実はこの辺りもまた、違った問題で揺れています。
例の北鎌倉「緑の洞門」開削問題です。歩く前にその件での報告があったので報告しておきます。
先日の4月7日の神奈川新聞の論説・特報にも大きく取り上げられたということですが、落石の危険があるということで山ごと切り崩す工事を決定したことに対して(これへの反対運動は以前から行われていて署名も集めていたのですが)、専門家や隣接する円覚寺も声を上げているということでした。
さてこの時期は、華やかな花ではなく地味なスゲやイネ科の植物観察が中心になります。また花も樹木の花でスダジイ(椎の木)の花が盛りで、強烈な匂いを放っています。この木とタブの木が鎌倉を代表する大木・老木との事です。
またスゲやイネ科の花や実も地味そのものですが、Kさんはこれらの植物が大好きなのですから少し変わりものですが、説明を聞くとなるほどと思ったりもします。
スゲの仲間には、シラスゲ、ジュズスゲ、ヤワラスゲ、そしてKさんが大好きだというマスクサ、確かにこの草は髪の毛のようなしっかりとして柔らかな感触と艶があり、茎の部分はプクッとした実が間隔をおいて付いていて、この一株を鉢にでも移植して飾るとなかなか風情がありそうなのです。
イネ科では、イヌムギ、トボシガラ、昔の髪結いを思わせるカモシグサ、また昔の野遊びを偲ばせるカニツリグサ、ドジョウツナギ、そしてスズメノカタビラなど。
きれいな花がなかったわけではなく、卯の花や匂いのいいスイカズラ、5弁の小さな黄色い花びらを持つニガナなど、そして最後の行程で菅原の真ん中にあるノイバラの大きな株に、スゲをかき分けながら近づいてみるとちょうど花が満開で、バラの原種と言われるこの花の香りに皆感動、その近くにはヤブデマリ(白いガクアジサイに似ている)の群生もあり、花も堪能できたことになりました。
さて最後になりましたが、この台峯に隣接する緑地(テニスコートになる計画があった)が、緑ショップなどの努力で買い取ることができ、残されることになったということです。このように鎌倉のあちこちでは様々な問題が起こり続いています。

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