大雪の朝。

この辺りでも、予想外のこれまでにない大雪になりました。
東京では45年ぶりの大雪で27センチ、熊谷では43センチ、千葉では記録し始めてから最高の33センチとか報じられていましたが…。
わが家は坂道の中腹、道路も行き会う処に建っているので、吹雪模様になった昨夜、どうも雪のたまり場になったようです。朝起きてみると、猫の額ほどの庭には雪が深々と積り、郵便受けのある入口に出ることさえ出来なくなっていました。しかも今にも咲きそうになっていた南天ヒイラギの木が雪の重みで頭を垂れて道を塞ぎ、あまりに重たく雪を落とすこともできず、仕方なく玄関からではなく居間のガラス戸の方から辿ろうとしたのですが、それでも長靴を履いてもすっぽりと入って腰まである深さがあるので慌てました。もちろんバイクは下の坂を上がってこれませんから新聞も届いていませんでした。この辺りは坂道なので雪が降ると各戸雪かきをしなければならないのですが、それにしても今度の雪はやはりこれまでになく深いものでした。
ちょうどその時前の道の雪かきをしていた近所の若いご夫婦が玄関から入口までの除雪をしてくれ、
大変助かりました。ほんの5、6メートルぐらいなのにやはり大変で、こんな雪かきを雪国の人は毎日のようにするわけで…と思いやりながら言い合いました。その細い通り道も両側は5~60センチほどの雪壁になり、何メートルにもなる雪国からすれば笑止ものですが、なんとなく雪国を思わせるのでした。道路の雪かきをした細い道もやはりちょっとした雪の壁になっています。
でも細い道では2輪は上がってこれますが、4輪はダメなので、明日のごみ収集車はやってこないかもしれません。以前にもそういう事がありましたから。
雪晴れの朝は雪の反射で眩しいくらいに光があふれて、軒端から雪解けの滴が盛んにしたたっています。この家の屋根からも積もった雪が大きく張り出し今にも落ちそうになっています。
昨夜、玄関先に並べてあったメダカを入れた2鉢に、雪がどんどん降りこんでシャーベット状になっているのに気がついて慌てて屋内に入れたものも、今朝はまだシャーベット片が水面にまだ浮いているものの、水草の下にメダカはお互いに集まって生き延びていたようなのでほっとしています。
風流にもガラス戸の手前は雪見障子になっているのですが、雪見をして愉しむというよりは、この陽射しで少しでも雪が解けてくれるのを望むような心境にさえなっています。
今日はほんの少しですが、雪国の暮らしの一日となったようです。

カテゴリー: 北窓だより パーマリンク

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です