下駄は脳にも良いそうです。

月に1度の放送(FM)になった日曜喫茶店で、「下駄の効用と楽しみ」という話題で歌舞伎役者の片岡愛之助さんと足の研究家(?)の加城貴美子さんの二人がゲストとして話していた。
夏になると、日本的な生活習慣や暮らしの知恵が見直されるが、節電というエコ生活の今年は特にであるように思われる。簾や葭簀、グリーンのカーテン、打ち水、風鈴や金魚鉢や団扇やなどなど…、ステテコまでも今年は姿を変えて登場するそうだ。それらは高温多湿を凌ぐ過ごし方を、わが先祖が知恵を出し合って作り出したものだからでしょう。
下駄も西洋人には面白く映るようで、『東北奥地紀行』を書いた英国の女性探検家イザベラ・バードも大勢の下駄の音の賑やかさに驚いている。
また小泉八雲は、路地の下駄の音に、日本的な情緒を感じると好ましく感じていたという。
しかし今日、下駄で通勤電車に乗れば、白い目で見られるし、ホテルやレストランでは断られるだろう。
しかし、しかし、蒸し暑い夏、下駄は気持ちがいい。子どもの頃は下駄を履いていたし、実は今でも家では下駄か草履である。近くのポストまではこれで行く。
ところが今、子供の健全な心身の発達にも、下駄が見直されているそうである。
裸足で過ごさせる幼稚園などがあるが、下駄はそれ以上に良いそうである。足の指の機能を発達させるという。足裏には全身のツボが集まっているというのは周知のことだが、そのツボを発達させるという。外反母趾というのも下駄であれば生じない。
特に、脳の発達にもいいそうです。(勿論子供にとってで、私のような昔人間にはもう影響ないけど)、一位が下駄で、次が裸足、いくら運動靴を発達させたところでこれに敵うものはないのでは。と言っても下駄を履いてスポーツは出来ませんね。
裸足のマラソン選手アベベを思い出します。
その上、下駄は大変経済的、エコでもあります。一足あればそれを歯がちびるまで履けます。鼻緒を付け替えさえすれば。特に子供は成長するので、靴だとすぐ合わなくなるが、下駄だとアバウトなので、一足で大人になるまで使い切ることもできる。
私はユニットバスのタイルの上で履くのも木のサンダルを使っていましたが、それが余りに古くなったので買い換えようと探したのですが、なかなかありません。木の感触が良く、またカランコロンという音も好きだったのです。
やっと見つけたのは某デパートのジャパンというコーナーで、しかも高級なものになっていて、昔の素朴なものではなくなっていました。まだ残っている古い下駄屋さんを探せばよかったのですが、思い切って買ってしまいました。台は日田の杉ということ、鼻緒というか甲のベルト状のものは藍染のしっかりしたもので、履き心地もよく満足しています。

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