今年も蛍に出会えました。

先日の日曜日は台峯歩きで、続いてその夕べはホタル観察会となっていて、少々強行軍でしたがどちらも参加してきました。
朝の台峯歩きでは、ホタルブクロも今年は特に沢山咲いていて、田植えが終わった青田の上ではシオカラトンボが飛び交い、カルガモが子ガモをつれて若い苗の間を泳いでいるのが眺められました。花ではヒメジオン、コヒルガオ、そして可哀そうな名前を付けられているけれど小さな可愛い花を咲かせているヤブジラミなど。
雨の季節、白っぽい樹の花が多く、特に椎の木の花は強烈な匂いで存在を示すようです。その他、緑一色に見える山並みの中に白っぽくなっているところはクマノミズキやアカメガシワだということでした。
しかし一体に今年は草木の季節は遅れているようだとのことです。蛍の季節には見られる半夏生(半化粧)も、まだ青いままでした。春の終わりに寒い日が続いたせいのようです。その頃私たち人間も大震災とそれに伴う原発事故のショックで落ち込んだり右往左往していたのでした(まだそれは続いてはいますが)。それでも季節はちゃんと巡っている、それに私たちは励まされ慰められています。この台峯歩きも私にとってはそんな効果があるような気が、今回特に感じました。それで、朝と夕べの両方ともに出ることにしたのでした。
そんな朝の歩きで、私たちは容易くは見られない光景に出会うことができました。まず田んぼにカルガモの訪れがあり、しかも子連れであったこと。それを眺めている時、フェンスの上でカマキリの子が孵化して、アリくらいの大きさのそれでも立派な鎌を振り上げた子どもたちを見たこと。そしてガビチョウ(蛾眉鳥:もともと中国で鑑賞用に飼われていもので、この辺りに棲むようになった)の番が枯葉を咥えて巣作りをしているのを間近に見られたという事。
まさに春は、そういう世代の引き継ぎのとき、新しい時代の始まりのとき、新しい何かが生まれる時でもあるでしょう。
「初夏」というのはあるけれど…とKさんが言いました。「若夏」というのがまさにこの季節だ、と。
また長くなりましたので、蛍については稿を改めます。

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