紅葉し始めた台峯ほか

少し遅れていましたが、このあたりもやっと紅葉し始めました。
穏やかな小春日和の昨日は、恒例の台峯歩きでした。
今回は、K高校の生徒が男女合わせて7名、郷土を知るというような課外活動の一環らしく先生1人と一緒に加わりました。ここでも高齢化が進んでいる現実があり、若い力は頼もしく、Kさんはじめ理事の人たちは彼、彼女たちに関心をもってもらおうと面白く分かりやすい説明をと努める様子。かれらを先立てて一行は歩き始めました。
この季節はやはり紅葉(黄葉)とはいえ、少しずつ色は違い、また落ちた葉っぱを観察する機会でもあり、カラーコピーの写真はいろいろな紅葉が並んでいます。野の花は少なく、又地味なものばかり、その中でも飛び切り地味なヤブタバコとシュウブンソウは、Kさんが昔から好きだった花で、若い時にそう言ったら、ずいぶん渋い好みですねと妙な顔をされたとのこと。確かに花とは見えない花なのです。その他シラヤマギク、リュウノウギク、これらは区別が分からなければ単にノギクとしてひとくくりにして目に入ってきたものです。成る程教えられれば確かに別種なのです。
あちこちで色鮮やかな紅葉便りが報じられていますが、この辺はこれからで、しかもゆっくりと地味な変化で、でもそれなりに味のある変化をするということは前にも書いた覚えがありますが、今回はその紅葉の遅速を簡単に覚えることにしました。
一番早いのは桜ということは、私にも分かりますが、遠目に見て、あの紅・黄葉の木は?となると分かりません。
桜の次に早いのはケヤキ、これは褐色です。クヌギは今半分ほどが黄葉、アカメガシワ、エノキも黄色い。でもコナラは12月に入らなければ色づかないのだそうです。カエデはもう紅・黄葉していますが遅速があり、時期も長い。紅の色鮮やかなのはハゼ。(雑木林のことを言っているので、銀杏はここでは言わない)
この辺のもみじの原種は一番シンプルなイロハカエデだそうで、それはやっと紅葉し始めていました。
秋は心淋しくなる季節ですが、紅葉した風景の中に包まれると、その反射を受けて自然に明るさがしみこんでくる気持がします。我が家でもやっとドウダンやカエデに赤みがさし、またブナも日々黄色い部分が増え今はすっかり黄葉。ハゼの木も(真上なので見あげねば見られませんが赤くなっている)。いつの間にか木をよじ登っている山芋の葉っぱが、真っ黄色なアクセントをつけています。それらの下で、ツワブキが黄色い花を咲かせ、南天の赤い実が鳥を呼んでます。草木はすべてこの季節、厳しい冬を前に賑やかに命を燃えあがらせている感じ。華やかではないけれども明朗で鮮やか、穏やかなこの季節の、この庭が私は好きです。

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