先月は雨降りで行けなかったが、(それでも何人かが出てきたので決行したのだそうだが、老人の畑[と呼んでいる所]でひき返したとか。大雪山ではないので遭難はしないが、やはり本降りの中での谷戸歩きは難行である。)今月は出ることにした。
夏休みが始まったばかり、それでも15,6人が集まった。私もこの7,8月は暑いのでサボることが多く、一回ずつしか参加していない。花も少なく、まだ蝉には早く(ヒグラシはもう鳴いたけれど)、先ず最初に蜂への対策が話題にされた。実は案内役のKさんは、3日前にも蜂に刺されたばかりで、これまでも何度か刺され、死にそうになったこともあるという。実際新聞でもスズメバチで死んだという記事をよく見かけます。ちょっとコワイです。
とにかく蜂は自分から人間を攻撃はしないので、刺激しないことが必要で、大声をたてたり、手を振るなど急激な動作をしないこと、飛んできて衣服に止まる事があってもそっとしておいて、飛び去るのを待つこと。近づいてきたら身を低くしてやり過ごすと良いということです。
刺されたら抗ヒスタミン剤(ステロイド)を飲んでおくといいそうで、ステロイド入りのローションや軟膏を塗るのも良いとか。とにかく作業は中止してあまり動かず安静にしているのが良いそうとか。
さて、この台峯にも、老人の畑に上がる道筋にある樹の洞にそのスズメバチの巣があります。
谷戸に入ってからは日本ミツバチが棲んでいるはずですが、今回は見当たりませんでした。
この時期、あまり花は期待できませんし、みな地味なものですが、ヒルガオの類、同じ蔓草でオニドコロ、また黄色く小さな花を咲かせるダイコン草、ヤブミョウガ、ジャノヒゲ、芹の花、まだ残っているハンゲショウ(半化粧)の白。これも少し残っていたシモツケ草。樹木では合歓の木の花(もう終わりごろ)、そしてカラスザンショウですが、これはまだこの辺りは蕾でした。
田んぼは、いま一面青々としていて、青田買いといいますが、溌剌とした若者の時期です。二箇所の田んぼ、今の所健在です。その上をシオカラトンボが飛んでいました。また谷戸への道では、木の間を縫う蝶も見られました。モンキアゲハ、ジャコウアゲハ。
鳥はもちろん、鶯とホトトギス。それにガビチョウ(蛾眉鳥か、図鑑にもないので分らないが、これは中国から来た外来種だそうで、それがこの辺に増えたと言う)。アオゲラも姿を捉えた人がいたが、私は駄目でした。
そんなことより今回大切な事は洞門山の現在のことについてです。
あれから、いったんは工事を中止して、住民と市と地主(業者)と協議を続けていて、市も買取の方向で話し合っていましたが、結局値段の点での折り合いがつかないわけです。
住民側も、トラスト運動やら、また幟を製作して、あちこちの軒に立てて、「洞門山、夏の陣」としてアピールをしたりして、反対運動を継続しているのですが、この八月末が瀬戸際だそうです。その日が、開発許可の申請の期限で、もしその日に市が許可しなければ(市は許可しない方針である)、地主(業者)は裁判に持ち込む可能性があり、裁判になると長引くでしょうが、書面上は法律に引っかからないように巧まれているわけで、負ける可能性が大。そうならないようにしなければ、その業者はここだけでなくこの近辺に後2箇所の緑地を買い占めていて、その手で次々に、徐々に開発していく可能性があり、ここで食い止めねばならない将に「夏の陣」なのだそうです。
そのためには、それに反対する市民たちの声がいかに大きいかを示すしか手はなく(開発を諦めさせるために)、その一つとして、
『宇崎竜童のチャリティーコンサート』が企画されました。
9月3日(木) 鎌倉芸術館 小ホール 開場18時 開演18時30分 3500円(前売)4000(当日)
もちろんこれに出掛けられるのは近くの人に限られますが、こういうことが行なわれているということをここでお伝えして、その現況についてお知らせします。
ご関心のある方は、それぞれのホームページをご覧ください。
「洞門山を守る会」 http://kitakamakura.jimdo.com/
「フレンズ オブ カマクラ・台峯」 http://www.friends-of-daimine.org/
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