台峯歩き(初夏へ向けて)1

昨日の日曜日は晴れて風もなく、気持の良い行楽日和だった。
弾む心で台峯歩きに参加した。初めての人も多く、全員で24~5人の賑やかさだった。
初参加が多いことから台峯の歴史について簡単な説明があった。私も改めて整理してみるためここに書き記してみることにする。
33年前にこの谷戸を切り崩して埋め立て、大々的に宅地化するという話が、その大部分を取得していた野村不動産からの申請の話が持ち上がり、住民の反対の声が上がる。
しかしその話はなかなか解決策が見つからず、11年前にやっと世の中の情勢もあってトラスト運動が起こり、それに付随した形でこの歩く会も始まったということ。
そして5年前、やっとそのトラスト運動の資金と行政側の出費金で、買い取るという形で保存という事に決まったのである。今会員は400人(全盛期は600人)、1500万円ぐらいの資金があるとのこと。しかし約9万坪ほどのこの谷戸を整備したり保存への体制作りには8年~10年、60億円ぐらいはかかるそうです。ということは理事の人たちもその行く末を見届けられるかどうか、ということであり会員の若返りや子どもたちへの期待というところだろう。
先日この公会堂では市長を囲んでのこの開発に関しての「ふれあいトーク」が開かれて、その席でここでも取り上げたテニスコート作りの開発は正式に取りやめて緑地として買い上げる事、洞門山については開発いったん取りやめ、前向きに考え中との市長の言葉が伝えられた。
この谷戸の基本計画もでき、行政側からの整備も少しずつ進んでいて、ここの自然の写真集も出版されたことからだんだん人々の耳目を集め訪れる人も多くなってきたが、同時に様々な問題が出てくるわけですが、長くなるのでここでは述べないことにします。
さて、桜が散り(八重桜や桃がきれい)、木々が一斉に芽吹く季節となりました。今年は気候が激変し、五月晴れの前倒しではないかと思われるような晴天が続いたりしましたが、昔から桜が散ると気候が安定する言われ、それを農作業の取り掛かりにしたのだそうです。すなわちそこからが初夏だそうです。
そしてこの時期に昆虫が出てくるのだそうで、虫の観察に適しているとのこと。前日に雨などがあるとダメだが、そうではない穏やかな今日は最適だと。しかしあまり虫には出会わなかったのでよかった。
植物では、つつじ類が咲き始めるこの時期、春の野の花のピークで連休になるとイネ科だそうで、新芽とともにクヌギやコナラやシデなど常緑樹の地味な花の季節です。まだ少し早いですがシイの花などはの精気と匂いは強烈であることを思い出しました。栗もそうですね。
新芽の柔らかな黄緑色や鮮やかな緑や白みがかった緑などの微妙な若葉の林を眺めながら歩き出しましたが、続きは次回回しにいたします。

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