雪に降り込められた三が日(T温泉行き)

明けましておめでとうございます。
世に中は急激に厳しくなり、多難な時代に入っていくようですが、何とか良い方向へと向うようにと祈りつつ、今年もよろしくお願いします。
今年も例年どおり大晦日からT温泉に来て、雪国の元日を迎え、3日に帰ります。
この地でお正月を迎えるのは24年目、歳月の速さに感無量です。これまで温泉地もまた宿泊する私たち自身とそのメンバーもいろいろ推移、変化がありましたが、いまのところどちらも落ち着いた形になっています。即ち参加メンバーも昨年と同じ常連の8人、宿も交通事情も変りなく、昨年とほぼ同じ状況となりました。無事帰ってきました。
昨年と違うのは、お餅つきが恒例の2日となり(昨年は集中的に降った大雪のため、男衆の手が足りなくなって3日に変更され、私たちはその恩恵に与らなかった)、その雰囲気と振舞いを楽しむことが出来て満足でした。この搗き立ての餅は格別です。最初から最後まで水で返すという事をほとんどせずに搗きあげるので、粘りがありしかも柔らかい。振り上げた杵の先から臼まで、ガムのように伸びるのです。年季の入った男の人でなければ出来ません。2臼搗かれます。もっと搗くこともあるようです。餡子や辛味醤油、大根おろしや納豆、野沢漬けが用意され、土地の清酒「緑川」もサービスです。私は最初は餡子を、次は辛味醤油に大根おろしで頂きました。黄粉は今年はなかったようです。
滞在中一日くらいは晴天になるのですが、今年は雪が絶え間なく降り続きました。しかし年末の雪は気温が高かったようでべたつき、駅の近くでの雪の壁はあまり見られませんでした。それでも降り続く雪に温泉近くでは雪の壁が日に日に高くなり、車は埋もれていきます。やみそうもない雪の中、2日は例年のように川下の大湯まで散策しました。雪体験です。雪は小止みになったり降りしきったり、激しく降る時は眼前の風景も紗の幕に閉ざされて、見えなくなってしまうくらい。雪山での遭難、雪の恐さがほんの少ししのばれます。
このように3日間雪が降り続いているこの地にいると、一方太平洋側は晴天続きである事が信じられない感じがします。TVで箱根駅伝をみているだけでもその違いをはっきり知らされるのですが・・・
雪が降り止まぬ中を3日、駅まで送られて新幹線に乗り込み、長い長いトンネルをくぐって、外に出るとそこはもう雲さえ見当たらないからっとした青空で、太陽が輝いている。ほんとうにそれまでが夢であったのでは思えるほど。またはどこか外国に行ってきたのではないかと思えるほど。
日に日に速くなるスピード、狭くなる地球、こういうことは年々多くなっていくのでしょう。
3日間の内容はこれまでも書いてきましたし、変り映えしないので省略しますが、帰ってから面白い事があったのでそれを書こうと思いましたが、少々長くなりましたので稿をあらためます。では今日はこれまで。

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