洞門山破壊の件(第3回説明会)

11月30日(日)に行なわれた。しかしそれは実質的に何の説明にもならず、また何の回答にもなっていないものだった。
順序は逆になるが、会のほうからの報告をまず紹介すると、署名は21,000人(目標は1万だった)近く集まったこと(12月1日に市議会に提出)。短期間(2ヶ月)の間に、これだけ集まったということは、それだけ関心と反対意見が多いということ、それを十分に考えてほしいということ。
これは景観や史的意義だけでなく、トラックや工事の車が出入りする道路〈車が一台しか通れない狭さ)は、近くにある幼稚園、小学校、高校(県立と私立の2校)の通学路になっており、また絶対通らねばならない踏み切りも2メートル余しかなく、実際に工事が始まれば大変な事になり、それで学校のPTAなどによって多くの人たちの署名がすぐに集まったとのことです。
次に、後で書きますが、樹木や土砂の運び出しに、会側の専門家の試算によれば、1年4ヶ月はかかるはず(設計者は2〜3ヶ月とみている)、いろいろな点を総合すれば、これは施工しても採算が合わない(3宅地の開発ー今の所)ということは、私のようなものにでも判るのでした。
先ず、その小高い緑地が削られる事によって生じる動植物系や風や音、水などの影響についての回答は、市が発行している図鑑やインターネットその他、現地をまったく知らないものが机上で考えた内容でしかなく、専門家の意見などをきいた形跡もない(もちろんこれを求めたのは、そこがこの辺りの景観や自然に与える影響が大きいのだということうを自覚してほしいということの1意見だったのであるが)。たとえば鳥については、数ページにわたり、市内に生息する鳥類についての羅列があったり・・・。そんな事より実際に、そこは六国見に通じる緑の回廊の一つとして、サシバの幼鳥を見た人もあり、大きく伐採する事はそれを断つことになるなど、そういう具体的なことを考えて欲しいわけである。
次に、樹木を伐採し土砂を運び出す事の搬出土壌量についても、その見積りは、施工者が決まってからでしか正確には出せないということ。しかしこれはこちらの会には建築家もいるわけで、それを計算した結果をすでに送りつけているはずで、それについて施工者の意見を聞きたかったと言っても、それは見ていないとか、とにかく土地の所有者と施工者が現時点ではあいまいで、それへの確答もなかったのである。
なんと言っても話し合う対象が隠されたままなのである。名義はまだK一家のものだが、実際は他人に渡っていて、90パーセントの払い込みは終っている事、そして施工者についても、市の買取の件で話し合っているという某事業者の名前は判明しているにも関わらず、説明をしている設計事務所は、まだ決まっていないという。それでいて、全権を任されているという。
たとえばの話だが、K氏がどうしても宅地化してお金が欲しいという事情があれば、それを聞き、3宅地ぐらいなら、大きく地形を変えないで、新たに真ん中に道路を作るなどということはしないで(たぶんそれは今後の開発の道を開くため)既存の道路沿いに(道路分が開発を免れる)作れること、そういう詰め方もあること。結局は開発会社に手渡してしまえば、あとは効率と採算、利益というソロバンで、全面破壊になりかねないのである。
市には「町作り条例」というのがあって、その3条には、開発は事業者と市民の相互の理解と協力があってなされねがならない、とあるそうです。事業者が不明で、欠席のままの話し合いは意味を成さないことであり、次回はそれをちゃんと守ってほしいということで、時間オーバーして終わりになりました。まだいろいろあるのですが、少々疲れたのでこの辺でやめることにします。

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