蛍がたくさん飛びました

梅雨も本番、雨つづきで最初の蛍観察会は大雨で流れてしまいましたが、この日はやっと雨が切れての曇天でした。
それで参加者もふくれあがって27人になってしまいました(本来20人以内とされているのですが)。
今回は雨靴を持って出かけましたが、正解。ところどころ餡子のようなぬかるみになっていたからです。
6時半集合。まだ明るさが残っていますが、そろそろと入って、蛍の出る沼地で待ち構えるのです。明るいうちに入ると眼も闇に慣れて懐中電灯もあまり必要なくなるだろうからとのこと。
蛍に会えるかどうか・・・・。
昨日、入ったときは100匹ほど飛んだ、とMさん。でも今日はどうか分りませんよ。
この谷戸の保存が決まった今回は安心して眺められる、とKさん。これまで、もうこれが見納めかといつも思いながら見ていたから・・・と。
いつものように簡単な注意を受けて入ります。
懐中電灯を蛍に直接向けないこと。なるべくなら灯を使わないで、危ないところでは足元だけを照らすように。また蛍は甲虫だが体が柔らかいので指で摘まむと傷めてしまう。そっと掌に載せる位する事ならよろしい。まだ鶯の声がする。それは直ぐ止んだが、ホトトギスはまだ鳴き続ける中を、足元に気をつけながら前の人につづき、だんだん暗くなっていく中を進んだ。
沼の奥に来て、蛍を待ちます。昨年は晴れていてお月様も同時にながめられましたが、この日はどんよりした空で、最前から雨もポツポツ頬に当ったりしていました。風もなく、蛍が出るにはいい日和なのに・・・と。
一番蛍を見つけたのは、やはりKさんでした。7時半でした。
それから一つ、ふたつと、あちこちで光り始め、あちこちから声が上がるようになりました。
沼の対岸は山で、そこが舞台で、沼を隔てたこちら側の細道に一列に並んでの見物です。
だんだん数を増した光は、明滅しながら飛び始めました。そしてだんだん私たちの方に飛んできます。女の子が蛍を掌にしました。やはり蛍も少女の肌の方が好ましいのでしょうか。雌を求めて飛び交っているのです。暫くのクライマックス。これも8時過ぎると又少しづつ少なくなってきます。ほんの1時間ぐらいが勝負です。蛍にとっては年に一度の婚姻の宴です。
少しづつ場所を移動させながら蛍の乱舞を堪能します。光の様子から源氏ホタル(光る息が長い)です。平家(息が短い)の方が時期的に遅く、今年もまだほんの少ししか見られませんでした。 来週ぐらいに見られるだろうとKさん、でも数が減っているようだったら問題だな。
沼にはハンゲショウが夜目にも白く眺められました。前回でハンゲショウ(半夏生)のこと書きましたがこれは半化粧とも書くようなので、ちょっと訂正しておきます。でも別の群生地のほうはまだ葉は青いまま、
日当たりがあまり良くないからでしょうか。8時過ぎた頃、引き返します。ヒキガエルの鳴き声がします。昨年はウシガエルの声も聞こえたのになあ。
8時半に解散です。Kさんによればここには200匹ぐらいは生息しているとのこと。
今日は市役所の人も2人仕事として参加されたようでした。

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