さよなら 『オデヲン座』! そしてありがとう。

藤沢の南口と北口にあった二つの小さな映画館が、この3月末でとうとう閉館となります。それぞれの館が2つずつスクリーンを持ち、それぞれの客層に応じた映画を上映していて、私も馴染みでもあったのに、とても残念です。館の雰囲気もよく座席もよく、いろいろ営業努力も感じられたのに、やはり時代の流れにはかなわなかったのでしょう。同じオデヲン座が大船にもありましたが、ずいぶん昔に閉館、またその前には鎌倉にも小さな映画館があったのに、それがなくなったのはもっと昔の事。全てが中央に、また人が大勢集る繁華な部分に、吸い寄せられて集中させられてしまうのが自由資本主義による市場優先の現象なのでしょうか。
確かにTVなどの驚異的な発達で、映画館に足を運ぶ人は少なくなっていますが、それでもTVで見るのとは違うものがあって、それを味わいに行くのですが、それがわざわざ遠出してではなく、身近に味わえてこそ生活が豊かになると思うのに、世の中はそれと全く反対の方向に進んでいる気がしてなりません。それで私もこの最後の週、最後の映画を見に行きました。最後なので少しは人が詰め掛けるかと思っていましたが、それほどではありませんでした。ラーメン屋が最後だというと行列が出来るくらいに詰めかけるようですが、やはりこの程度だったのですね。ご苦労様でした、ありがとうという感じでパンフレットも買い、サウンドトラックも買って帰ってきました。
何を観たのですって?それは次に書くことにします。

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