「ゾリステン・ニューイヤーコンサート」

七草の昨日、強い冬型で北日本は大荒れであったが、この辺りは風は強いものの冬晴れのお天気。
第25回のゾリステン・コンサートに出かけた。
以前にも書いたが、この15人ほどからなる室内合奏団は、芸術館専属の、元N響ソロ・コンサートマスターでもあった徳永二男さんを中心に漆原啓子・朝子さんなどオケ首席奏者やソロイストなど弦楽器の名手たちが集って作られた、なかなか贅沢なものだ。それでいて料金も手ごろで、割引もあるので気軽に楽しめる。それゆえ今回もほぼ満席であった。
ニューイヤーということで、演目はポルカやワルツ。ウイーンのコンサートの雰囲気を、ささやかながらも味わわせられた感じでとても愉しかった。
プログラムは
   Part 1
      J.シュトラウスII 
         歌劇「こうもり」序曲
         アンネン・ポルカ
         ポルカ「かわいい女の子」
         トリッチ・トラッチ・ポルカ
         春の声
   Part 2
      J.シュトラウスII:南国のバラ
      チャイコフスキー:『弦楽セレナード』から「ワルツ」
      クライスラー:愛の喜び(V;ソロ=漆原啓子)
              愛の喜び(V;ソロ=徳永二男)
              美しきロスマリン(V;ソロ=漆原朝子)
      ヨハン&ヨーゼフ・シュトラウス:ピツィカート・ポルカ
      J.シュトラウスII:美しき青きドナウ
   アンコールのポルカでは手拍子まで起こって、楽しさが盛り上がった。肩肘を張らない寛いだ雰囲気がこのコンサートにはあって、演奏者も楽しんでいる感じだ。
今回は演奏会後、<演奏家と語らいのひととき>という懇親会があり、ドリンクとおつまみが供され、そこでは演奏家たちの一口スピーチなどがあったりして、聴衆たちとの交流が持たれた。私も予約申込みしていたので、ワインと小さなサンドイッチ、クラッカー・チーズなど手にしながら、(お腹がすいていたので赤ワイン一杯でもちょっとした酔い心地)音楽の余韻もあっていい気分になった。
こういう気軽な音楽会があちこちにあって、誰もが気楽に楽しめたらいいだろうなあと、幸福な気持ちになりながら暗くなってしまった道を歩いて帰った。

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