正月5日,アマサギを見る

今日は冷たい雨が降り続きましたが、昨日は日中はポカポカする良いお天気でした。
所用で出かけ、お昼過ぎに帰ってきたのですが、駅からの帰り道でアマサギに出会いました。
鳥の名前は、帰ってから図鑑を調べてわかった事です。
頭上をバサバサと飛んでいくものがあるので、トビかなと思いながら見上げると電柱に止まったのですが、どうも違うようです。嘴が長く、体も大きくて細く、全体に白っぽいけれども羽には青灰色の部分がある大型の鳥です。
立ち止まると、誰かこの珍しい出会いを共有できる人はないかとしばらく眺めながら観察していました。
正月の事ゆえあまり人は通らず、女子高生が二人坂道を降りてきましたが、私が突っ立って見上げているのには気にも留めず通り過ぎていきます。しばらくして私が来た方角から同年輩ぐらいの男女がやってきたので、指を差して知らせました。
「あの鳥は何でしょうか? サギの仲間のようですけど・・」とか何とか言って。
さすがにこの二人は興味を示しました。
「白くはないのでシラサギではないようだからゴイサギかなんかでしょう」と男性が言います。
それから私はかれらと一緒に歩いていったのですが、この辺りには古い人のようで、「昔はキジなどはどこにもいた」など言っています。「ヤマドリは、なかなかいなかったけど・・」など。
サギにシラサギという種類はないのです。コサギとかダイサギなどはあっても・・・。ただ白いのを全体的に言う通称ということだけは知ってました。ところでこれはダイサギではありませんでした。
しかしアマサギは、夏鳥として渡来するとあったので、おかしいと最初は思ったのですが、どうしても姿はそれで、しかし少し古い図鑑のいずれもが、最近は北上の傾向があると書かれていたので納得しました。特に最近の温暖化によって、この鳥がここにもやってきたのにちがいないのです。
「これは春から縁起がいいぞ」と、正月早々大型の優美な鳥、サギに出会ったのを喜びつつも、これを喜んでいいのやら地球の将来にとっては憂えねばならないのかと思ったのでした。

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