綿菓子に膨らんだ緑と竹の子

4日ほど留守をしていて帰ってきたら、あたりはすっかり新緑に包まれていた。
樹木では紅色と黄緑のそれぞれのカエデの新芽(この家はカエデが多い、葉の形や色の違う大小がある)、それと同時に出てくる花(紅色の葉柄に包まれていて小さい)が一面に散り敷いてた。ドウダンや雪柳や梅を初め、ブナやソヨゴ(?)などの落葉樹の柔らかな新葉が陽射しに鮮やかである。昨日の、屋根が飛ばされたところもあったという突風交じりの春の嵐に、この家もカエデの枝が折れていた。
急に花も咲き出した。シャガがいま盛りだが、飛び石の間に根付かせたサギゴケも、白い小さな花を一面に咲かせている。花の大きな八重の椿。エビネ(普通のと黄エビネ)、ジュウニヒトエ、ミヤコワスレ、まだ名前が分らないハナニラに似た薄紫の小さな星のような5弁の花などが、咲き始めた。
気にかかっていたものを見つけに孟宗竹の中に入っていく。やっぱり顔を出していた。
筍の初収穫! 15センチほどのが1本と後はもっと小さいのが2本(このうち1本は掘るのに失敗してほとんど残らなかった)で、合計3本。さっそく茹でて、今日のお惣菜。命がすこし延びるかしら? もう少し大きいのがあれば誰かにお裾分けできるのに、これでは私一人分ぐらいだ。これからは順次、採れたものを近所や時には友人に届けられるようになるでしょう。
これを読んでくださる方には届けられず悪いですが、想像して旬の味を甦らせて下さいね。竹林といっても初め家のそばの細い斜面に3本だけ植えた孟宗竹が、今は20数本になったというもので、時には畳を突き上げたりして、家が壊されないかと心配も伴う同居者なのです。
今日もまた午後から雲行きが怪しくなり風も出てきたりしましたが、明日は穏やかな春のお天気になるそうです。明日はモーツアルトのお勉強とその音楽を楽しみに出かけます。

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