鳥の水飲み場の氷

今朝も水飲み場に氷がしっかり張っていた。
それを石で割って水を満たすのだが、そこにはまだ昨日の氷がまだ解けないで残っている。
そのようにしても暫くすると、うっすらとまた表面が凍っていくのが観察できる。それをかき回して砕く。
何という連日の寒さ!
T温泉の温泉センターの高い屋根に上って雪下ろしをする光景を見た。片側は断崖になって下は渓流である。人の背丈以上の雪を3人で下ろしているのだが、見ているだけで背筋がぞっとした。本当は綱をつけてやらねばいけないのだが、そうすると作業がし難いとも言っていた。
元旦だけが奇跡のように晴れたが、また大雪続きでどうなっているのだろうと心がいたむ。
確かに雪は素晴らしい天からの贈りものだが、豪雪地帯での生活は大変だ。
雪がだんだん少なくなった時期が何年か続いたが、その時はやはり生活が楽になったと、ホッとした表情だった。しかしそのうち、せっかく来てくださるのだから、雪がなければ・・・と申し訳なさそうな顔をし、それを口にした。
そして今年は、12月からという雪の早さ、多さに驚きつつも、3メートルに近い雪の壁の中を通りながら、この雪の壁を見てもらわなければ・・と自慢げでもあった。客商売としては、そうだろう。しかし実際問題としては大変であるにちがいない。
「駕籠に乗る人、担ぐ人、そのまた草鞋を作る人」という言葉があるが、所詮私たちは駕籠に乗る人であるに過ぎない。雪という風流を愉しんできたのである。
やっとこの庭にも陽が射してきた。氷も解けるだろう。最初はなかなか水浴びをする鳥の姿を見ることができなかったが、今では鳥の間にも知れ渡ったのか、よく見られるようになった。先日などメジロが次々に5羽もやってきて、まさに目白押しで水浴びした。いつかはヒヨドリが、鉢いっぱいに大きな身体を入れて水を引っくり返してしまったことがある。
こんなことを書いてしまったので、T温泉の続きは次回まわしにします。

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