師走の台峯

日曜日の今日は台峯を歩く日である。
日本海側は記録的な大雪で大変な様子なのに、ここ関東は雲一つない青空。しかし寒気はきびしく、シバレルような寒さ。それでも奮い立って防寒を十分にして出かけた。
太陽のありがたみを感じる。陽射しが暖かい。そして日陰に入ると急に寒くなる。
今年は一体にもみじが遅く、まだこのあたりは多く残って、冬枯れに彩を与えている。
花はなく、赤い実の季節である。ビナンカズラ、ツルウメモドキ、千両、万両、ヤブコウジなど。
なぜこの季節赤い実なのか、というと鳥は犬などと違って人間と同じ色彩感覚を持っているので、やはり赤という色は、枯れ草や雪などの中で目立つから(というのが有力な説)らしい。
富士が見えるところに来た時、箱根連山への山並みがくっきりと眺められた。東京都内からでも遠望できるこの季節が一番よく富士の勇姿が望めるのである。暫く立ち止まって山の名前を教わりながら眺める。雪もかなり裾野まで広がっていた。
都内からやってきた人がこの大きな富士を見ながら、やっぱり富士山はりっぱですね・・・と声を上げた。
一ヶ月ぶりだがやはりまた開発の手が伸びてきていることを知る。2番目の田んぼの隣の草地が整地され、土手が大きく削られ、行く手は工事の為通行禁止になっている。しかし日曜日で工事がないため、張られている鉄条網の端をくぐって前進することにした。このあたりも車が通るようにするのかもしれない。そうすると田んぼの命脈もあと少しということだろうか。
今のところ残されることになった台峯自体はまだ手がつけられていないけれど、その残し方がこれから大いに問題になってくる。それについても話が出たが、それはまた書くことにします。ただその区画の周辺が次々に動き出した感がある。出口に当る場所、先月美しい荻の原であったところがすっかり刈り取られ、駐車場のようになっているようであった。
今年はなぜか鳥の姿がほとんど見られないと言っていました。シベリアからまだ渡ってこないのだろうかと。それでも天空を行くノスリ、2羽が見えたのは嬉しかった。トビも一羽(これは江ノ島などではもう嫌われ者になっているようだが)、コゲラも見えたというが私の目には留まらなかった。

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