庭に来る鳥(アオジ)

今朝も落ち葉かきをしたが、それを裏に運んで振り返った時、アオジと出会ってしまった。
箒を置いたままにしていたが、鳥がいるので近づけず、「達磨さんが転んだ」の鬼に見つめられている時のように動けなくなってしまった。
この庭に、昔はもっとたくさん鳥が訪れていたが、今は少なくなった。メジロ、シジュウカラ、時々ウグイス、冬場はヒヨドリ、ひまわりの種を出している時はカワラヒワが大勢で来ていた。訪れる鳥について書くと長くなるので止めるが、アオジは変わった鳥である。私とぶつかってもすぐには逃げないのである。
鳥たちはたいていお喋りしながらやってくる。声高ではなくても、チッチッという風に・・・。ところがこの鳥はほとんど声を出さず、しかも鶏のように地面を啄ばんでいるのである。
ホホジロ科というので確かにホホジロに似ていて、お腹の方は黄緑色、背中はそれに雀色がまじったようで、縞々の感じがする。人を恐れない感じで、なかなか逃げない。多分樹上の木の実ではなく、地面に落ちているものを啄ばんで食べているのだ。だからというわけではないのだが、庭をあまり綺麗にしない方が、自然になるべく任せたようにするのが良いと、怠け者の口実にしている。
戸をあけて出ると、アオジがいたりすると、ゴメンゴメンといって、顔を引っ込め、暫く経ってから出たりする。
今日も、暫く動かないままにしていたが、彼(彼女)はなかなか立ち去らず、水を二口ほど飲み、叉地面に降りて、私の方にやって来るのだった。寒いので早く行ってしまいなさいと思いつつ、じっとしていたのだが、近所のシャッターの音がして、やっと飛び立ってくれた。
ペットを飼うと、ご主人様になるというより、召使になるというのが普通のようだが、この場合もそうだなあ・・・・と笑っている。
本によれば、アオジは繁殖期には枝先や草にとまって、ゆっくりしたテンポでうつくしい囀りをするとあった。声を聞いてみたいものだ。これらから考えても、のんびりした鳥のようだ。

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