台峯を歩く(もみじについて)

冬の寒さの秋空のした、台峯を歩いてきました。
「台峯」は、最近やっと緑地として保存が決まった湿地帯の谷戸で、貴重な生物体系を保存している県内でも残り少ない質の高い自然です。
月一回、歩く会がもたれていて、この保存運動の母体として活動してきていて、私も何年か前から時々参加、最近はなるべく歩くようにしています。
午前中2時間半ほど、全身を耳にしてのゆっくりした散策ですが、季節の推移が感じられると同時に地元に密着した案内者の説明にいろいろ教えられます。専門的というより、自然そのものに入り込んでの観察、自然と人間との係わり合いを考えた意見が聞かれるからです。
一回歩いただけでも沢山学んだこと、話したいことが出てきますが、それは追い追いすることにして、今日は前回裏山の紅葉について書いたので、そのことについて書きます。すべて学習したことにすぎませんが、この自然を守る活動に(私は享受するだけで何もしていないので、書いて知らせるだけでも)何かの役に立つのでは・・・と思い、書きます。
この辺りの紅葉は、あまり綺麗ではないなあ・・と思っていましたが、その理由が分りました。
特別な場所を除いて、山を赤く染める楓が少ないからです。赤いのはせいぜいハゼの木。草紅葉。しかし黄葉する木は沢山あります。ケヤキ、シデ、イヌシデ、コナラ、ミズナラ、その他いろいろ、広葉樹は皆色を変えます。そしてその黄葉する時期がそれぞれ違うので、黄葉、褐葉の期間が長いのです。
この辺り、大きく言えば鎌倉のもみじの一番良いのは12月はじめ(昔は終わり頃だったが、温暖化でとの事)だそうです。何となく感じていたのですが、そういわれてみて、初めてなるほどと思いました。
もみじの季節、地味だけれどもしっとりした色合いの低い山々を、長い期間楽しめるのがここの取りえのようです。
春の芽吹きから新緑の季節についても同じことが言えます。北国の短い春と秋とは対照的だと言うことでしょう。

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