年末に読む本でもと思い、図書館へ行った。
新刊のコーナーで重松清の「きみの友だち」を見つけ、
借りるつもりはぜんぜーんなかったのに
前から同著者の「疾走」を借りようと思っていたのもあって
図書館の一番奥にある一人掛けの椅子に座って少し読んでみた。
誰も来ないような場所だった上、読んだところが悪かった。
涙がぽたぽたと次から次へと止まらなくなってしまった。
下を向いてハンカチを握りしめ洟を啜っていたら、
窓のブラインドを閉めにきた図書館員の女性に突然名前を呼ばれた。
「予約していた本が来てますよ。」と。
うーっ!なんでこんな時に?!どうして私の名前を?
とグルグルの頭にこの顔はかなり恥ずかしい。
平静を装うとした私の顔は困り顔だったはずだ。
その女性も図書館で泣きながら本を読んでいる人に驚いたとは思うけど。
だけど、私、この図書館で名前を覚えられるくらい常連だったっけ?
年末にこんな恥ずかしいことが待っていようとは。はーっ。
教訓:泣きそーな本を読む時は一人の場所で読むべし、絶対に!
あと数時間もすれば
遠くの方から静かに除夜の鐘が聞こえてきます。
いよいよ新年です!
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