とても暑い日に、つまらない仕事と面白い本の板挟みになり、お風呂に何回も入り、真夜中に眠られず
それでも昔と違ったやり方でファイトし、なんとかかんとか二つやり遂げ、まだ二つあります。生きてることになかなか満足しています。あなたはどうですか?暑くお見舞い申し上げます。
さて、ポール・オースター編の「ナショナル・ストーリー・プロジェクト」は9.11の二日後に出版された本ですが、政治的でない、格好があまりよくないけれどなかなか愛すべきアメリカが読めます。これはポール
・オースターの小説ではなく、一般から募集した4000のお話から、180選び、ラジオ放送で彼が朗読したものを本にしたものです。喜び、悲しみ、ユーモア、瞑想、夢、すべてあります。アメリカ人が語るアメリカの物語です。ひとつだけ、ちょっととりあげてみますね。
ヒグリーでの一日
ある日、まだ若き公認会計士だった私は、アリゾナ州ヒグリー近くにあるクライアントの農場を訪ねた。
私たちが話していると、網戸を引っかくような音が聞こえた。クライアントが言った。「こいつを見てください」。彼は網戸のところに行って、扉を開け、かなり大きなヤマネコを部屋のなかに入れた。生まれてすぐアルファルファ畑で拾われて以来、ずっと家族の一員なのだという。網戸が開くと、ヤマネコは浴室に駆け込み、便器に飛び上がって、用を足そうとしゃがみこんだ。終わると、床に飛び降りて、うしろ足で立ち上がり、体を伸ばして、水を流した。
カール・ブルックスビー
アリゾナ州メーサ
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