ベルギーの象徴派のフィルナン・クノップフと画家の画集を小柳玲子さんが出版しているが、この「見捨てられた街」という絵は「死の街」というタイトルであったこともあった。この絵でいちばんはっとしたの人が街に誰も居ないということもあったが、台座の上に立っていた銅像もなくなり、海が静かにおしよせてきて、ただただ
静かになっていくということだったと思う。こんな絵をだいぶ若い頃見て、ほんとに怖かったのだ。今はこんなものを見てもそれ程怖くはなくなったように思える。なぜなら、死でさえ、現代は静かではなくなったように思えるからである。もしかしたら、死はもっとにぎやかななもので、少しも美しくもないかもしれないからである。どうしてか、私たちは死の静けささえ失ってしまったかも知れないからである。たまには過去のことも確認してみるのもいいかもしれない。
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