Because I could not stop for Death (712)
by Emily Dickinson
Because I could not stop for Death –
He kindly stopped for me –
The Carriage held but just Ourselves –
And Immortality.
We slowly drove – He knew no haste
And I had put away
My labor and my leisure too,
For His Civility –
We passed the School, where Children strove ( played at wresting)
At Recess – in the Ring –
We passed the Fields of Gazing Grain –
We passed the Setting Sun –
(Or rather – He passed us –
The Dews drew quivering and chill –
For only Gossamer, my Gown –
My Tippet – only Tulle – )
We paused before a House that seemed
A Swelling of the Ground –
The Roof was scarcely visible –
The Cornice – in the Ground –( The cornice but a mound.)
Since then – ‘tis Centuries – and yet (Since then ’t is centuries; but each)
Feels shorter than the Day
I first surmised the Horses’ Heads
Were toward Eternity –
わたしは「死」のために止まれなかったので―― エミリー・ディキンソン 亀井俊介訳
わたしは「死」ために止まれなかったので――
「死」がやさしくわたしのために止まってくれた――
馬車に乗っているのはただわたしたち――
それと「不滅の生」だけだった。
わたしたちはゆっくり進んだ――彼は急ぐことを知らないし
わたしはもう放棄していた
この世の仕事も余暇もまた、
彼の親切にこたえるために――
わたしたちは学校を過ぎた、子供たちが
休み時間に遊んでいた――輪になって――
目を見張っている穀物の畠を過ぎた――
沈んでゆく太陽を過ぎた――
(いやむしろ――太陽がわたしたちを過ぎた――
露が降りて震えと冷えを引き寄せた――
わたしのガウンは、蜘蛛の糸織り――
わたしのショールは――薄絹にすぎぬので――)
わたしたちは止まった
地面が盛り上がったような家の前に――
屋根はほとんど見えない――
蛇腹は――土の中――
それから――何世紀もたつ――でもしかし
あの日よりも短く感じる
馬は「永遠」に向かっているのだと
最初にわたしが思ったあの一日よりも――
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