私はずいぶん長い間

 私はずいぶん長い間この街から自然がなくなったり、のんびりした楽しいこと
がなくなったりしていることを嘆いたりしていた。これから、空気があまりよくないこの場所で歳を重ねてだんだん体力がなくなって、友達もすこしずつへっていくのか思っていた。しかし、彼を見たことによつて、何か思考に変化をきたしたたようだ。何かに挑戦することは何にでもいいということが解った。たとえば夫は漬けたり、ねかみそにキュウリや茄子や大根を漬けるのを楽しみにしている。息子はもっと漫画の世界に挑戦するために都心の神楽坂に引っ越していった。さて、私は何に挑戦したらよいのだろう。ノートの「やりたいこと」のコーナーに「初めは一ヶ月に一篇の詩を書き、それから一週間に一篇の詩を書き、その
次に毎日詩を書きたい」と書いた。「飛行機に乗って友達に会いに行きたい」
とも書いた。「やらなければならないこと」のコーナーに「洗濯と掃除」と書いた。

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