絵本のなかのおかしな木

もう数週間前から、このブログに参加したかつた。どうして、そう思ったかといえば、なんだかめちゃくちや
になにかを書いてみたかつたからである。なぜかといえば、なにか面白いこととか、happyなことは、わたしにとって、いつもめちゃくちゃな気分のときに起こるからである。その日もひどく蒸し暑くて、すこし変わった道を歩いていた。みると、変な木が街路樹として並んで生えている。とうしてもわたしはその木をどこかで見たことがあるような気がした。わかつた、それはマロニエに違いない。マロニエの木はパリのリュクサンブル公園にあり、友達の双子の子どもたちを預けて、大人たちはどこかへ遊びに行ったから、よくおぼえている。いや、あれはリュクサンブル公園ではなかったかもしれない、とにかく緑が鬱そうとしたその公園
には、フローベルの銅像が立っていて、どうしてフローベルはあんなに美しい文体の小説をかけたのだろうとおもったのだけれど。いや、マロニエは韓国のソール大学にも生えていた。しかし、どうもマロニエ
の木というものは、この道路に立っている木とは違うようだ。なぜならマロニエの葉っぱは細くてみっつに
分かれているけれど、いかにも北方の木という感じがする。では、これは橡の木だろうか?けれども、橡の木は枝が各方面に伸びていて、なんだかこのまっすぐ立っているこの道路の木とは全く違う、そんなことを考えているうちに、急に思い出した。この木は最近絵本でみたモーリス・センダックの怪物たちが
いつぱいでてくる本に生えていた。すると、変な太鼓がどんどこどんどこ聞こえてきて、男のこがいった怪物のくにそっくりになる。なまぬるい風が吹いてきて怪獣のくにの王様になった男のこはオーオーと
奇声をあげるのだ。まったく大人になつた女だつて、センダックの絵本にはぞくぞくするのである。というわけで、あの木の名前がなんというのかはまだわからない。(つづく)

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