チリの夕べ�

《チリの夕べ》について、その後、主催者側の唐澤秀子さんとメール交換をして、あのような生身の声での朗読や、語り、そして語り合いというものが、とても大事なのではないか…と話しあった。それもあまり大きな会でなく。私はあのくらいの小さめの会がいっそうよいと思う。来て下さった友人からも、また是非という声もあって、何か行為をし、それから返ってくるものと、相互に響きあいながら、人は少しずつ試行錯誤しつつ、足場を見出して進んでいくものだと思った。
当日のパンフレットにあった、ガブリエラ・ミストラルの詩を一篇、載せたい。富山妙子さんのリトグラフがこの詩に捧げられていた。
                   
                     バ  ラ
                                     ガブリエラ・ミストラル
                 バラの中心にある豊かさは
                 
                 あなたの心臓の豊かさ。
                 それを撒き散らしなさい バラのように、
                 あなたの悲しみは みな 絞めつけられている。
                 
                 それを歌のなかに 撒きちらしなさい
                 もしくは すさまじい愛のなかに。
                 バラを しまっておくんじゃありません、
                 炎で あなたを 焦がすでしょうに。
   
まるで天空から落下してきた音楽の一節のように鮮烈です。きっと訳もいいのですね。
    
                 
                
    

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