今朝テレビで、雅楽演奏家である東儀秀樹出演の「タイへの旅」を見た。タイは彼が幼い日にそこに住み、故郷のような場所なのだという。その地で憧れだった象使いの修行をしてみたいという。
タイの人々と象との関わりは親密で、地雷で傷ついたり、心を病んだりしている象たちも収容されていたが、その扱い方にも象使いのプロとして、また同じ生き物同士としての深い心配りを感じさせる
ものがあった。
どうにか受け持ちの一頭の象の扱いに慣れてきた彼は、一番大事なのは象に対する心の持ち方
なのだとわかったという。其の象に対する心からの愛なのだとしか思えない。象は賢く忍耐強い
動物らしい。
興味深かったのは彼が屋外の自然の中で「笙」を吹いたとき、一頭の象が遠くから近づいてきて、じっと耳を傾けたあとで、さらに近寄って、その楽器に鼻を絡めるしぐさを見せたことだった。笙の
音色は(あるいはある音楽は)象の気持ちを揺り動かす何かをひめているのだろうか。
象は超低周波音で会話するというが、それとのかかわりはあるのだろうか。
人間は自分たちのことにかまけすぎているうちに、周辺の未知の領域の不思議に想像力が
及ばなくなっているかも。
-
最近の投稿
カテゴリー
最近のコメント
- 風のほとりで に ruri より
- 風のほとりで に Atsushi より
- 岡野絵里子『陽の仕事』 に 青りんご より
- 岡野絵里子『陽の仕事』 に eriko より
- ささやかなこと に ruri より
アーカイブ
- 2015年2月
- 2015年1月
- 2014年12月
- 2014年11月
- 2014年7月
- 2014年5月
- 2014年4月
- 2013年11月
- 2013年9月
- 2013年7月
- 2013年6月
- 2013年5月
- 2013年3月
- 2012年12月
- 2012年11月
- 2012年10月
- 2012年9月
- 2012年8月
- 2012年7月
- 2012年6月
- 2012年5月
- 2012年4月
- 2012年3月
- 2011年12月
- 2011年11月
- 2011年10月
- 2011年9月
- 2011年8月
- 2011年7月
- 2011年6月
- 2011年4月
- 2011年1月
- 2010年12月
- 2010年11月
- 2010年9月
- 2010年7月
- 2010年6月
- 2009年12月
- 2009年9月
- 2009年8月
- 2009年7月
- 2009年6月
- 2009年5月
- 2008年12月
- 2008年11月
- 2008年10月
- 2008年9月
- 2008年7月
- 2008年4月
- 2008年3月
- 2008年2月
- 2008年1月
- 2007年12月
- 2007年10月
- 2007年9月
- 2007年8月
- 2007年7月
- 2007年6月
- 2007年5月
- 2007年4月
- 2007年3月
- 2007年2月
- 2007年1月
- 2006年9月
- 2006年8月
- 2006年7月
- 2006年6月
- 2006年5月
- 2006年4月
- 2006年3月
- 2006年2月
- 2006年1月
- 2005年12月
- 2005年11月
- 2005年10月
- 2005年9月
- 2005年8月
- 2005年7月
- 2005年6月
- 2005年5月
- 2005年4月
- 2005年3月
- 2005年2月