2,3日涼しい高原にいて、昨日新幹線から東京駅に降り立ったら、まるで蒸し器のなかみたいで、心もからだもびっくり仰天。
赤倉ホテルは、後ろに妙高山を背負い、目の下、前方には野尻湖や斑尾山を一部とする連山がはるばると広がり、いつもマンションの窓から都会の一部を見下ろしている暮らしと大違い。雲海の中に沈んでいるような気分だった。だが、せいぜい三日の休日で、また暑熱のまんなかへ戻ってきてしまった。
でも、せっかくの高原のホテルの一室でどんな時間を過ごしたかというと、目前にせまった読書会
のテキスト、岡本太郎の『沖縄文化論』を読んだくらいだ。もっともこれはノルマというには、結構おもしろく、刺激的で、かつて夢中になって読んだ彼の著書などをまた読み直したくなっている。
そういうわけで書棚からひっぱり出してきた、彼の『自分の中に毒を持て』が机上においてある。この暑さに対抗するにはよほどの毒が必要かもしれない。
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