久しぶりにブログの、それも絵本の頁を開きました。
「もくようびはどこへいくの」(ジャニーン・ブライアン:ぶん、スティーブ・マイケル・キング:え、すえよしあき
こ:やく)《主婦の友社刊》は、最近読んだばかりの絵本です。
きょうは もくようび
スプーのたんじょうび
いちねんで いちばん とくべつな ひ
この もくようびが
ずっと おわらなかったら
どんなに いいだろう
でも、 よるのあいだに もくようびは
どこかに いってしまうんだ
もくようびは どこに いっちゃうんだろう?
シロクマの子どものスプーは、すてきなお誕生会をしてもらった後で、ともだちの小鳥のハンブーと、楽し
かったその木曜日を探しに出かけます。夜の森の中や、みずうみのほとり、丘の上、そして海辺など。で
もどこにも木曜日はいません。ふたりはがっかりして、家の前の階段にこしかけます。
「ねえ、ぼく、もくようびって、
こんな かたちを してると おもうんだ。」
……
「それはね、おおきくて まんまるなんだ。
ぼくの おたんじょうケーキみたいにね。
でね、ろうそくみたいに あかるいの。
でね、ふうせんみたいに
ぼくを たのしく してくれるの。
ぼく、もくようびって、
そういうの、みーんな
たしたものだと おもう。」
それからふたりはじっと考えこんで、空をみあげていました。
ふたりはそれから木曜日に出あえて、
「さよなら!」
とお別れをいえたでしょうか。
絵本の終わりのページで、ふたりがベッドにもどって、すやすやねむる幸せなシーンがすてきです!
※
むかし子供の頃に、よく大晦日に感じたことを思い出します。いったいこの一年は、どこへ、だれのところ
へ、行っちゃうのかなあ…と。
時間は流れて、どこへ行くのか…それは自分の心の底に層をなしてたまっているというのも当たり前の
大人の感覚で、新鮮味がないようです。時間の後をどこまでもどこまでも追いかけていって、いつか時間
のしっぽを掴むことができたら、すばらしいSF旅行ができそうな気がします。身軽な子どもの心をもってい
たら、時間が風のように迎えにきてくれるかも。
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