9月7日頃に生まれたキアゲハの幼虫のその後です。
実は、なんとか五齢のアオムシまで育ったのだから、これでうまく羽化して8匹のキアゲハが見られると皮算用?をしていたのですが、そうはうまくいきませんでした。
かれら8匹はたちまちイタリアンパセリの鉢を丸坊主にして、それより大きい隣のプランターも食べつくしました。それから一匹が昨日の夜明けに大脱走。(蛹になるためです)。もう食草もなくなったので、残りの7匹を飼育箱に移して、買ってきたハーブ売り場のイタリアンパセリを入れてやったのですが、ほとんど拒食症。(食草にはとても敏感です。)もちろん少しは食べたものもいますが、こわいほど食べません。屋外のプランターと環境が一変したせいもあるのでしょうか。それとも買ってきたハーブが消毒されていたり?
(昨日友人の0さんが、キアゲハの窮状を知り、なんと、お庭の最後の一株のイタリアンパセリを土付きで、わざわざ宅急便で送ってくださり、これはすごく嬉しかったです。有難う!)
ただそれが届く直前に、今朝飼育箱のなかであえなく4匹が死亡しているのを発見。箱のなかを蛹化直前ではげしくあるきまわっていた2匹は、脱出できずあきらめたのか、天井近くに固着化。
それでも、やっと一匹だけ生きていた青虫君を、取り出して戸外のイタリアンパセリの苗の鉢にのせてやって、様子を見ていたところ、午後になりちょっと目を放した隙に、この子も脱走。いくら捜しても、もう後の祭りでした!ちゃっかりと物陰にかくれてうまく蛹化してくれるといいのですが!まあ、自立してやってもらう方が気は楽ですが…。
と、いうわけで、今のところ目の前で羽化を期待できるのは2匹だけ。脱走中が2匹。そして死亡が4匹、という結果。(もっとちっちゃいうちに死んだのは別として。)まあ統計上の200匹に1匹強の生存というデータに比べれば、約10匹のうち2匹はましにしても、チョウたちの生存条件は過酷です。こんな都会のなかのバルコニーでは。あーあ、今年はキアゲハの一夏という感じで、得難い経験をしました。というより、まだ経験中です。
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