『日本語で読むお経』をよむ

 昨日、たこぶね読書会で、八木幹夫さんを講師に招いて、ご自身の訳された『日本語で読むお経』についてのお話を伺った。お経の魅力をはじめ、この訳にあたってのご苦労、日本の言語表現に及ぼしたお経の影響なども。西脇順三郎や宮澤賢治の詩にもおよび、興味津々、よい刺激を受けた。それ以上に講師である八木さんの飾らない直接の体験談は話の内容に親しみを感じさせ、質問も多く、時間が足りないくらいだった。キリスト教、イスラム教、仏教との関わりや、比較なども話題にのぼり、これからの世界に仏教的な文化の役割が大きいのではという意見が多かった。学生時代にウルドゥー語を学ばれたという斉藤さんのお話もおもしろく、原始仏教の勉強を現在つづけている小山田さんなどもおられて、「宗教」的なるもののもつ裾野の広さを思った。
 二次会は中華街の均昌閣で。紹興酒などのみながら、話題がさらに広がり、笑い声とともに、変化に富んだ一日を終えた。

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