立春に

今日は立春。そう聞くだけでなんとなく嬉しくなる。昨日の節分の豆が窓際や机の上に残っていたので(と、いってもマンションなので,撒いたわけでなく、置いただけなのだが)、それをぽりぽりかじりながら、日差しのなかにいると、ああ、春がきた!と思いたくなる。
ところが外は、この冬一番の寒風で、西には雪をかぶった富士山がくっきりと浮かび上がっている。
この冬は、窓やガラス戸の結露が特別すごく、毎朝タオルで拭いてまわるのが一仕事だった。ひどいときはまるでガラスの面を川みたいに水が流れ落ちてくるのだから。
その寒さもあってか、20年近く育ててきた鉢植えのベンジャミンがこの冬に枯れはじめ、目下それが心配の種だ。去年の秋おそく植え替えをして、その後バルコニーに置きっぱなしで、強風にあおられていたのも悪かったのかもしれない。屋内に入れてから、上のほうからはらはらと葉を落としはじめ、今はどんどん下の方へと移ってきている。心配なので、ネット上で調べたら、結構似たような経験者の声が多く、とても参考になった。うまくいけば春には挽回することもあるというのだ。これはこのマンションへの引越し記念に亡き母が送ってくれたものなのだ。去年もおととしもいっぱい花をつけてくれた元気だったベンジャミンよ、何とか息を吹き返してね!と祈る日々だ。
そういえばこの冬の寒さで、もう一つ、ずっとバルコニーで元気にしていた「双子のかんきつ類」の一本が枯れてしまった。これは何年か前に有名になった、かのシューメーカー・レヴィー彗星にちなんで、その名をもらった鉢植えの2本だった。いまはシューメーカーの方だけが1本さびしげに風に吹かれている。

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