紳士たちはポケットに手を入れ、立ち止まり、歩いてきた方向をじっとみつめている。何か落としたのかしら?彼らは悲嘆にくれているけれども何か秘密があるのかしら?
ポケットが山のようにテーブルに置かれている。ポケットの中に,裂かれた封筒の片端やら、折りたたんだ診断書が入っている。
つぶやき声が聞こえたので、顔を上げて見ると、黒いながいコートを着たヒゲのある男が
「私の致命傷・・・・」といって、藍色の空の方へ遠ざかっていった。
彼のポケットを開いてみると、きれいな宝石みたいなものがあった。懐かしさで心が揺さぶられるが、それが何なのかわからない。・・・・
(これはDさんから送られてきた夢の前半だ。まるで一枚のタブローをみているか、あるいは物語の一頁をよんでいるよう。今夜この続きを夢でみてみたい。)
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