サテュロス像

愛知万博まで、憧れのサテュロス像を見に行く。シチリア沖から二千年ぶりに
引き上げられたというあのサテュロスだ。上野以来の再会だ。
イタリア館の大きなガラス球?の中心に据えられて、照明も凝らされ、はるばる
追っかけをやった甲斐があった。もう二度と見る事は出来ないだろうと、相棒の
絹川早苗さんとイタリア館に二回も出入りして、ガラス球の内部であきずに見上げる。
それでも決して満足はしないけれど。
サテュロスはイタリア館の目玉なので、ショップはサテュロスグッズのオンパレードだ。
仕方ないか…と思いながらもちょっとこれには食傷気味。
ランチは2階のカフェで赤ワインとトマトとモツァレラのサンドイッチ、それに絹川さん
の朝茹でのコーンをこっそり。ここはとても心地よいスペースだった。
その後はスペイン館(歌と踊り!)とトルコ館(瞑想的)を見ただけで引き上げる。
それだけでも滞留5時間。たどり着くまでが4時間。結構くたびれる。
翌日、名古屋のボストン美術館をゆっくり見られたのは収穫だった。
帰ってから、サテュロスの陶酔的生命感をモーツアルトのディヴェルティメントで、
まぶたの裏に再現している。

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