THE ONE-WAY TICKET(片道切符)
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遊星の上のレストランでは
鳥料理が流行っています
つかのまの雨の晴れ間に
虹を渡って
タイムトリップした人びとが
傘のしずくを切りながら
ドードー鳥をほうばっています
空の奥ではゴロゴロと放電がつづき
橋のたもとはうすれています……が
だあれも席を離れません
「次のお皿はなんだろう?」
註( ドードーとはうすのろの意味。巨大化した鳩の種族で、飛べない鳥。
16世紀に発見されてから100年あまりで絶滅した)
「ドードーを知っていますか(忘れられた動物たち)」という絵本がベネッセから出ています。
画はショーン・ライス,文はポール・ライスとピーター・メイル。主としてこの2〜300年の間に
人間によって絶滅へと追いやられた動物たちが紹介されています。とてもうつくしい本です。
私は「夢を見てるのはだれ?」という題のシリーズで何年か前に、イラストと共に、
はがき通信を出したことがあります。そのなかからいくつか載せていきたいと思います。
絶滅の過程を追ってみると、それは現代にそのままつながっていて、その流れの音は
いっそう大きくなっているのでは…と思いながら。
はがきの詩画集から THE ONEーWAY TICKET への2件のフィードバック