どんよりとした空模様。
今朝見た夢を夕方になってふと思い出した。
たぶん起きる直前に見たのかそのディテールははっきりとしていて
………そんな大した夢じゃないけどなかなか面白かった。
昼間。新緑の森。そこに架かる大きな石橋の上。
だれかと待ち合わせをしている私は橋の真ん中で
ぼんやりと橋を渡ってくる男女を見ていた。
まるで「鹿鳴館」に登場するような姿でゆっくりと歩いてくる男女。
特に女性はまとめ髪に淡いうぐいす色の細みのドレス。
白い日傘をさして男性の少し後ろを歩いていた。
平成の時代になんだか不思議な二人ねぇーと思いながら
見ているとその二人うっすらと透けているのだ。
「二人は幽霊かぁ。初めて見るなぁ。」と意外に慌てることもない夢の中の私。
私の横を通り過ぎる二人を見送った後、すぐ下のゆっくり流れる川面を見ると
今度はそこにはすーっと浮かんで消えた2mほどの大きな魚の黒い影。
現実離れをしたものばかり見ちゃったなぁと
頭をちょっとひねり、夢の中で笑っていたと思う。
なんでこんな夢見たんだっけ?
そうか昨日借りてきて本「円朝芝居噺 夫婦幽霊」(辻原登)を
読み始めたからだ、きっと。
まだ3、4ページしか読んでいないので夢の内容とは全く関係ない。
とはいえ本のタイトルからこんな夢を見るとはね、単純というほかない(笑)。
ジトジトするする雨の日には幽霊の夢も幽霊の本も合っていると思う。
そうそう、このあたり、梅雨入りしました。
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