嘆きの郵便ポスト。

私には縁起のよい郵便ポストというのがあって
このポストから手紙を送ると“いいこと”が起こる確率がぐっと上がる。
たとえば、音信不通になっていた友との交流が復活したり、
忘れた頃に送っていた懸賞が当たっていたりとね。
だから、大切な人や願掛けしたい内容の手紙は
少し遠回りになってもこのポストから投函する。
そんなポストだが、最近、手紙を入れる度に
あまり郵便物の入っていない音がする。
メール全盛とはいえ、その音を聞く度になぜだかこちらまで
忘れ去られたような切ない気分になるのはなぜだろう。
韓国映画「イルマーレ」では“ポスト”は過去と現在を繋いでいた。
過去には届かないけれど、送りたい誰かに立派に手紙を届けてくれるこのポスト。
見た目には赤の色褪せ具合と、その小さな立ち姿がなかなか凛々しくてよい。
だけど、こんな晴れた日でさえ、前を通ると少々いじけて見えるのは気のせいか。

今週、年賀状の残りで送っていた読者プレゼント、
映画「パイレーツ・オブ・カリビアン」の海賊セットというものが送られて来た。
うふふ、ポストのご利益のようで嬉しいよーな気もするが、
届いたグッズを眺めながら、うーん、なぜに送ってしまったんだっけ、と思う。

庭へ珍しい2羽の来客。今まで山鳩なんて来たことないのになぁ。
もう少し絵になる所にいてくれたらと思うものの
全く動かない2羽の狙いはすぐ横のサルスベリの木。
そういえば、昔だったら君らも手紙を届けていたのだねぇ。えらいねぇ。
そうそう、自販機前で飛び跳ねていた少女。
どうにも届きそうにないので手助けした私に小さな声で「ありがとう」。
きれいに切りそろえられた前髪がかわいい子でありました。

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